1月26日
新春 さくらホールでバッハを聴く
J.S. バッハ無伴奏チェロ組曲全曲演奏会 が行われました。
全曲を一日で聴くと言うさくらホールでも初めてのコンサートでした。一曲ずつ村上さんの解説を交えてバッハがこの曲に注ぎ込んだ魂の伝わるような素晴らしい演奏をご披露頂きました。村上さんは手作りの楽譜を使用されていましたが、毎回コンサートの前に手を加えて作成されるとの事で音だけではなく、村上さんの思想や研究成果が込められていました。
第6番を5弦チェロでご披露下さいましたが、5弦チェロは世界に4〜5台しかないとの事。イギリスの弦楽器職人に楽器を依頼して作成され、駒はカーブが大変難しくご自身で図面を書かれて作成して頂いたとの事で大変興味深い楽器でした。5弦チェロの演奏は右手の角度が難しいとの事でしたがハープに近い音色になると言われ、4弦チェロとの音色の違いを楽しませていただきまた。
最後にアンコールとして奥様と演奏されたアルヴォ•ペルトのSpiegel im Spiegel は村上さんが学生のころの大切だった親友を想って演奏されました。心が洗われるような大変美しい曲で、会場の皆様と大切な人を想う素敵な時間を共有する事ができました。
長時間のコンサートとなりましたが遠く香川県からご来場下さったお客様もみえ、時間を忘れてチェロの響きをお楽しみいただけたのではと思います。
村上曜さま、ご来場の皆さまありがとうございました♪